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噴火前日


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噴火直後 生きたいっと思う自分がいた

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噴火1時間前くらいには曇っていました。


噴火直前には、なぜか晴れてきました。




8合目の女人堂まであと50mくらいのところで、ドーン、ドーンと2発の音。誰か岩でも落としやがったっと思ったら、女人堂にいた先輩が「噴火だー」って大きな声で知らせてくれた。

「噴火?」な自分




































モクモクと黒い煙が出て、しかもコッチに向かってくる。一瞬、雲仙普賢岳を思い出し、身に降りかかってきた恐怖を感じた。意外や周りの人は携帯やカメラで山の写真をノンビリ撮影してやがる。自分以上に身の危険を感じた先輩と、横の小屋に入るか相談したが、これからも連続して起きるかもしれないから、一刻も早く逃げた方が得策だろうということで走って下山。ところどころで登ってくる人に逃げろーって言っても、降りない人もいたし、噴火したことを知ってはいたけど、一目見たいから登るというアホーの死にぞこないジジイもいたよ。しかし走っても走っても、粉塵の方が早く、みるみる暗くなり、バラバラと火山灰が落ちてきた。しかもその暗さが半端ない漆黒の闇。目の保護だ!と思い、走りながらサングラスをして、フードを出した。どんどん火山灰の粒が大きくなってきて、雨と雷の轟音が凄まじくなってきたときには、さすがにもう終わりかと思った。火山灰は目に入っていたいし、暑いから汗まみれだし、雨と火山灰でグチャグチャだしな。そしてスベルスベル 火山灰の登山道。さらに暖かい風と、冷たい風が交互に押し寄せてくる。

どれくらい走ったかわからんけど、だんだん観光客姿の団体が現れる。
コイツラ スゲー遅い。
登山装備でもない、紅葉目当ての人たちであろう。
迷惑だーっとか思いながらも、だいぶ離れたためか、火山灰も少なくなってきた。
なので、カメラで撮影してみた。しかし一瞬でカメラも火山灰まみれ。
しかも撮れてない。

そして大渋滞のなか、ロープウェイの飯森山駅につく。動いてねー







従業員にくってかかるヲイラ ここいらはあまり火山灰はきていないけど、凄まじい格好のヲイラたちに逆にビビっている様子。火山灰がかみ混んでスベルからロープウェイは停止なんだと、それじゃー復旧のメドないじゃん。
しかしながらも、レストランでは無料でコーヒーを入れてくれた従業員さんに感謝。
ここで携帯を出したら、ネット繋がった。mixiとフェイスブックに投稿。
やっぱり復旧しないので、下山を開始。
はー 今日一日歩きっぱなし&昼飯ヌキなのに、まだ降りるのか・・・・・仕方ないけど。
1時間半ほど だらだらと下ります。途中で水が尽きました。自販機はありません(笑)
車が止めてある5号目まで一直線で降りていこうと思ったら、笹薮になってるので、
遠回りして黒沢口の6合目に回る。
6合目まで降りてくると、一般道ですが、火山灰でスリップして事故っている車が数台。
アスファルトが灰に覆われて、地面が見えません。



さまよえる登山者

あそこまで下る
















死にそうになって、フラフラの状態で、15時に車にたどり着く。



火山灰が車に数ミリ積もってる。
トイレで水をもらい、水筒で水をかけてもラチが明かない。
そこでスキー場で水道のホースを借りて、フロントガラスとサイドミラーだけは洗わせてもらえて、自走できました。
なんとか日暮れ前にエンジン始動
さすがにエンジンからは異音がします。
帰りにせせらぎの四季という日帰り温泉で、入浴&飯。
風呂上りに噴火のニュースをしていたが、頂上にいた人は10人ってレベルじゃない!って、
テレビに群がる人の前で、実際のことを力説してきた。
車に戻ると、灰がかぶった自分の車に人が群がっていて、
またそこでひとトークをしてから帰宅につく。

さすがに疲れた・・・・・
帰りの運転もキツかったっす。



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